2009年、心臓血管外科分野でのトピックスの1つが「低侵襲弁膜症手術」です。
冠動脈バイパス手術のオフポンプ法が定着した後に、「低侵襲ムーブメント」は大血管、そして弁膜症へと広がりました。
大血管に関してはステントグラフトの開発がそれに該当します。
ここでは弁膜症の低侵襲手術についてその一部を紹介します。
まず僧帽弁の手術では、右の胸を小さく切って僧帽弁形成術をする方法が開発されています。人工心肺を使用しなければならないため、首と足の付け根から管が挿入されます(左図)。この方法の利点は胸骨正中切開を行わないため、術後の疼痛軽減、美容的優位性があることです。一方で、狭い空間で特殊な器具を使用して手技を行うため相当な「訓練」が必要と思われ、一施設の症例数が欧米に比べ少ない日本では、その「訓練」をどのように受けていくかがひとつの課題になると思われます。
この手術は現在日本でも(ごく限られた施設ではありますが)行われています。
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